今日スーパーに行って青果物売り場を覗いたら、さくらんぼがとても美味しそうだったので、ついつい1パック買ってしまいました。
さくらんぼの横にはアメリカン・チェリーが売られていたのですが、やはり魅力を感じるのは日本産ですね。
うーん、美味しそう!
最近では、ずいぶんたくさんの種類の果物がスーパーなどで手に入るようになりました。
リンゴ、みかんなどの一般的な果物もたくさんの品種が店先に並んでいます。またマンゴー、パパイヤなどのトロピカル・フルーツもよく見かけます。時には、ドラゴン・フルーツやドリアンなどの珍しい果物を目にすることもあります。
それと並行して、日本で伝統的に食べられてきた「和」の果物にもっと目を向けていこうじゃないか、という動きも見られます。
それではここで、問題です。
次の果物のうち、日本原産の果物はどれでしょうか。
原産というのは、種や苗を外国から持ち込んだのではなく、昔から日本で自生していた、という意味です。
① さくらんぼ
② びわ
③ 柿
④ 和梨
⑤ 桃
⑥ ざくろ
おわかりでしょうか?
正解は、「柿」です。
それ以外の果物は、日本で古来から食べられているイメージがあるものの、日本原産ではないんですね。
上の6種類の果物を見てみると、
① さくらんぼ → 明治初期にドイツから輸入された。
② びわ → 江戸時代中期に中国から持ち込まれた。
③ 柿 → 縄文時代の遺跡から柿の種が発見されている。
④ 和梨 → 弥生時代の遺跡から種が発見されているが、大陸から人手によって持ち込まれたものと考えられている。日本にも野生の梨が存在するが、現在食べられているものとは別種である。
⑤ 桃 → 弥生時代の遺跡から種が発見されているが、大陸から人手によって持ち込まれたものと考えられている。
⑥ ざくろ → 平安時代に中国から持ち込まれた。
ほかに日本原産の果物があるかというと、果物かどうかは微妙なところですが、「アケビ」がそうですね。
日本や中国などの東アジアで自生しているようです。
ちなみに、リンゴ(現在主に食べられている西洋リンゴ)は明治時代にアメリカから持ち込まれています。
また、みかんについては、奈良~平安時代に中国から持ち込まれた「橘」が一番古いのですが、現在一般的な「温州みかん」は、江戸時代に「橘」が突然変異してできたもので、日本固有のものだそうです。
果物は、食べてももちろん美味しいのですが、四季の移り変わりを知らせてくれるのも楽しみのひとつですね。
今はさくらんぼが旬ですが、これから暑くなるに従って、スイカ、ナシ、ブドウなどが店先を賑やかに彩っていくでしょう。
果物については、こちらのサイトが情報満載で見ていてとても楽しいですよ。