暑いですねー。
梅雨ももうすぐ明けたら、もう夏本番!
ちょっと外に出るとすぐに汗ダクになっちゃいますねー。
この時期になると、話題に上がるのが「熱中症」。
「外に出る時は帽子をかぶって、水分補給もしっかりしてね!」といくらテレビで叫んでも、「救急車で運ばれました!」なんてニュースは後を絶ちません。
それどころか、家の中にいても、あるいは寝ていても、熱中症になっちゃうことがあるんですよ!
熱中症のこと、ちゃんと知っておきましょう!
◆ 熱中症ってどんな病気?
そもそも熱中症とはどんな病気かと言いますと、高温多湿な環境に私達の身体が置かれた時に、身体がそれに適応できないことで生じる様々な症状の総称なんです。
具体的には、汗で体液が失われ、その補給ができない時に発症します。
次のような症状が出たら、熱中症にかかっている可能性があります。
■ めまい、立ちくらみ、顔の火照り
■ 筋肉痛、筋肉の痙攣
■ 体のだるさ、吐き気
■ 汗のかきかたがおかしい
(拭いても拭いても汗が出る、または全く汗をかかない)
■ 体温が高い、皮膚の異常
■ 呼び掛けに反応しない、真っ直ぐ歩けない
症状が重篤の場合には、死亡に至るケースもありますので、注意が必要です。
◆ どんな時に熱中症になるの?
熱中症は、高温(25度以上)、多湿(60%以上)の環境条件の時におきやすくなります。
温度が20度くらいでも、湿度が80%以上ある時は要注意です。
このような条件下であれば、屋外、室内を問わず、熱中症になる危険性があります。
◆ 本当に室内でも熱中症になるの?
東京都のデータですが、熱中症の死亡者のうち約半数は屋内で亡くなられています。
特に高齢者に多く見られますが、若いからと言っても油断は禁物です。
屋内でも、気温が30度を超すような日に、冷房をつけないで多湿な状態になるような環境であれば、熱中症になる条件が十分に整っています。
特に、次のような場所が危険です。
■ 風呂場
風呂場は高温多湿になるだけでなく、汗をかいて脱水状態になるので、熱中症になりやすい場所です。
熱中症を防ぐためには、
● 湯船の温度を低めにする
● あまり長く浸からない
● 入る前と後でコップ一杯の水を飲む
これらを心掛けるようにしましょう。
■ キッチン
キッチンは調理で火を使うため、高温多湿になりやすく、熱中症もおきやすい場所です。
外気温が低い時でも、密閉度の高いような造りのキッチンであれば、すぐに室温が上がってしまいますので、より注意が必要です。
熱中症にならない為に、次のことを心掛けましょう。
● 換気をよくする
● 時々別の部屋で涼む
● こまめに水分補給をする
■ トイレ
トイレは部屋が小さく密閉度が高いため、また、水を使う場所ですので、高温多湿になりやすく、熱中症にもかかりやすい場所です。
特に、お腹の調子が悪くて長時間こもるような場合は、脱水症状もおこしやすくなっていますので、より注意が必要です。
また、熱中症の症状が出た場合などでも、簡単に助けを呼べるような状況ではないので、非常に危険な場所だと言えるでしょう。
熱中症の予防としては、とにかく換気を良くするようにしてください。
◆ 寝てる間でも熱中症になるの?
人間は寝ている間でもコップ1、2杯程度の汗をかくことが知られています。
寝る時は冷房を切る、という人は多いと思いますが、真夏の熱帯夜などで冷房をつけないでいると、部屋の温度は非常に高くなり、かつ寝ている間は汗をかくけれども水分補給ができないので、熱中症になりやすいと言えます。
特に、暑いからと言ってビールを飲んだ後は要注意!
ビールの利尿作用で寝る前に水分を排出してしまうと、脱水症状が起きやすくなり、より一層熱中症の危険性が高まります。
★ 寝ている間の熱中症を防ぐには?
ポイントは三つあります。
● 寝ている間の室温調整を正しくする
● 適切な水分補給を行う
● パジャマは吸水性が良いものにする
寝ている間の室温調整には、やはり冷房器具の使い方が重要です。
寝ている間はクーラーを切るという人は多いかも知れません。
しかし、熱中症の予防という観点から言えば、おやすみタイマーにして就寝後1~2時間で電源が切れるようにする、あるいは高い設定温度でもよいので、クーラーはずっとつけておく、ということをお勧めします。
クーラーをつけておくことに抵抗があれば、扇風機でもかまいません。扇風機をつけて寝る場合には、「風は弱風で」「直接体に風を当てない」という点を守ってくださいね。
水分補給については、「寝る前のコップ1杯の水」が効果的です。
また、夜中に眼が覚めてしまった時にいつでも飲めるように、枕元に冷水を入れた水筒をおいておくのも良いと思います。
ちなみに、ビール、コーヒー、お茶では駄目ですよ。
アルコールやカフェインには利尿作用がありますので、いくら補給しても、すぐに出て行ってしまいますから。
そして最後にパジャマですが、吸水性が低い、あるいは窮屈なパジャマは、体に熱がこもる原因になります。
吸水、速乾に優れた素材のものや、ゆったりして通気性のよいものを着用して寝るようにしましょう。
◆ ◆ ◆
いろいろと書いてきましたが、家の中でも、寝ている時でも、危険な場合があるということがおわかりいただけましたでしょうか。
室温調整、水分補給などをしっかりして、熱中症にならずに、この夏を乗り切りましょう!