はじめに
洋楽を聴いていると、英語の言い回しで
「あ、こう言えば簡単に言えるんだ」
と思うところがあったりしませんか?
歌の歌詞は文字数が限られているので、余計な単語を使わずに簡単な言い方で事態や感情を表したりすることが多いです。
その簡単な言い回しを、ちょっと勉強してみましょう。
今日は、カーペンターズの名曲「イエスタデイ・ワンス・モア」の冒頭部分から、ちょっとした英会話で使えそうな言い回しをいくつか選んでみました。
イエスタデイ・ワンス・モア
かなり古い曲ですが、カレン・カーペンターの発音がとても綺麗で聞き取りやすいので、英語の授業で聴かされた人も多いのではないでしょうか。
冒頭の歌詞は、以下のようになります。
When I was young I'd listen to the radio
Waitin' for my favorite songs
When they played I'd sing along
It made me smile
(和訳)
若かった頃、よくラジオを聴いてたわ
お気に入りの歌を待ちながら
その曲が流れると一緒に歌ったの
それで私は笑顔になれたの
それでは、学習しましょう!
昔はよく~したものだ
子供の頃を思い出したりする時に良く使いますね。
When I was young I'd listen to the radio
この「I'd」は「I would」の省略形です。
「『I would』+動詞の原形」で、「(昔はよく)~したものだ」という意味になります。
(例文)
When I was young I would play tennis. |
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若い頃は、よくテニスをしたものだ。 |
When I was young I would read comics. |
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若い頃は、よく漫画を読んだものだ。 |
似たような意味で、「used to」という言い方があります。
When I was young I used to listen to the radio.
これも「かつてはよく~したものだ」という意味ですが、こちらのほうが、「今ではやってないんだけど」というニュアンスが強くなります。
また、過去の習慣的なことを言う時は、「used to」のほうが適していますね。
~しながら
When I was young I'd listen to the radio waitin' for may favorite songs.
動詞を現在分詞(~ing)にすることにより、「~しながら」という動作を表すようになります。
(例文)
I watched TV having breakfast. |
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朝ご飯を食べながらテレビを見た。 |
I drive a car listening to the music. |
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音楽を聴きながら車を運転する。 |
「(朝ご飯を食べながら)(テレビを見た)」
「(音楽を聴きながら)(車を運転する)」
というように、「主体となる動作」と「ながら動作」を分けて考えるといいですね。
まず「主体となる動作」を述べて、後から「ながら動作」を「~ing」の形でくっつける感じです。
(人に)~させる
人(私、あなたなど)に対して何かをさせる時の言い方です。
It made me smile
「make + A(人)+ B(動詞の原形)」という形式で、「A(人)にB(動詞)させる」という意味になります。
(例文)
The story makes me cry. |
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その話は私を泣かせる。 |
My speech makes you yawn. |
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私のスピーチはあなたを退屈にさせる。 |
「~させる」という意味では、「let」を使うこともありますね。
どちらかと言うと、「let」は「許可する」という意味合いが強くなります。
(例文)
I let hime go home. |
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私は彼に家に帰らせてあげた。 |
また、動詞ではなく形容詞を使って、「make + A(人)+ B(形容詞)」という形式で、「A(人)にB(形容詞)の気持ちにさせる」という言い方もできます。
(例文)
The story makes me happy. |
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その話は私を幸せな気分にする。 |
My speech makes you sad. |
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私のスピーチはあなたを悲しくさせる。 |
「make」はいろいろな意味があって使い方も難しいのですが、ここで説明した形式は結構会話の中で使えますので、覚えておきたいですね。
まとめ
今日は、「イエスタデイ・ワンス・モア」の歌詞の中から、ちょっとした英会話で使えそうな言い回しを選んでみました。
もし機会がありましたら、ぜひ使ってみてくださいね!